2017年2月21日火曜日

さっき見た笑顔が、今世最後。。。

今日は、ちょっとびっくりなニュースがありました。

先週、シャンバラプチホテルに
ヨガリトリートの参加者として来ていた女性が
滞在先のコスメル島で
亡くなったというのです。

一週間、ここに滞在した後
ダイビングをするために
一人でコスメル島に出かけていきました。

ご縁があったのか
彼女とは、よくお話しするチャンスがあり
チェックアウトの時も
ずっと一緒にいて
お迎えのシャトルがくるまで
お話ししていました。

お仕事は薬剤師さんなのですが
ダイビングが生きがいで
これが無かったら生きていかれないと!

いろんなダイビングスポットに言ったけど
コスメルが最高なんだ!ということでした。

私はコスメル島には行ったことがあるけれど
怖くてダイビングはしたことが無いので
いろんな話を聞いて、
想像を膨らませていました。

彼女が出発した日は
とても風の強い日で
プラヤデルカルメンからコスメル行きの船が
ちゃんと出るといいね~などと話していたのです。

そしてその翌日、事件は起きました。

ダイビングに行ったまま、彼女は帰らぬ人となったのです。

私は彼女とFBで友達になっていたのですが
お母さんが彼女の死をFBにアップしたことで
事件を知りました。

お母さんは、彼女が一番好きなことをしているときに
逝ったのがせめてもの救いだ。。と書いていました。

ダイビングのことを語るときの彼女は
私がペルーを語る以上に熱く、
彼女にとっては本当に生きがいだったんでしょう。

本望だったのかもしれませんが
でも若すぎる死でした。

オーナーに話したところ
メキシコ人特有の”No mames"(うそだろ?ちょっと待ってよ!とかそういう意味)
 を50回ぐらい繰り返していました。

そして、彼女のために祭壇を作ろう!と言い出しました。



オーナーはチベット仏教かぶれで
前に、チベット仏教の瞑想先生が滞在していたときに
リンポチェに頼んで、
この仏塔を作る許可をもらったらしいです。

一段一段、積み上げるたびに瞑想とお祈りの儀式をして
大変な苦労だったらしいんですが
なんと、一番上の壇の許可が出る前に
その瞑想の先生が雲隠れ。。。(汗)

というわけで、永遠に完成しない仏塔が
シャンバラには放置されているのです。

オーナーにとっては
この仏塔はホテル内で最も神聖なものなので
ここに彼女の祭壇をつくりました。

そしてオーナーは
千羽鶴は仏様に備えるものだと信じているので
何羽でもいいから折って!といわれ
とりあえず、手持ちの紙をあるだけ使っておりました。

千羽には程遠いですけど
気持ちは通じるかな。。。


オーナーと、祭壇を作り終わった後
合掌したら

「運命なんて、本当にわからないね。
今、僕が見てる君の笑顔が
今世見る最後の笑顔になるかもしれないんだよ。
次があるなんて、当たり前じゃないんだ・・・」

と、かみしめるように言っていました。

お子様が生まれたばかりで
新しいカナダ人の奥様をやっとメキシコに連れてきて
一緒に住み始めたオーナーにとっては
ものすごく考えさせられる出来事だったようです。


一期一会。。。

そして、彼女の旅路が穏やかなものでありますように。。。

ご縁をありがとうございました。


合掌


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