2016年8月11日木曜日

エスコポラミナ(Escopolamina)強盗に気を付けよう!

シャンバラのホテルスタッフで作っている
Whatsappの連絡グループに
オーナーから
「エスコポラミナ強盗に気をつけろ!」という
メッセージが入りました。


実際に被害にあった人の音声まで
添付されていました。


音声を聞く前に、
まず、
「エスコポラミナ Escopolaminaってなんだ??」と思ったので
調べてみたところ
日本のウィキペディアでは「スコポラミン」として
紹介されていました。


スペイン語では、Escopolaminaだけじゃなくて
Burundangaという名前でも知られているようですね。


コロンビアで作られた強盗用の薬とか!?


しかし、もともと、スコポラミンというのは
強盗用の薬ではなくて
アルカロイド系の化学物質で
副交感神経を抑制する作用があります。


で、日本の薬でいうと、
酔い止めとかに使われているわけです。



そして、さらによく読んでみると、
スコポラミンはもともと
ラテンアメリカに多い、チョウセンアサガオ(ダトゥラ Datura)の
種から取れる天然のアルカロイド系化学物質とのこと!


ああ!!だからか!!
と、今更ながら納得。。。


実は、大学院時代に
ペルーでアヤワスカとかサンペドロといった
幻覚物質を含む植物を調査していたとき
ダトゥラの種が一番幻覚作用が強い・・・・という話を聞いていました。



種を指でコロコロ転がしているだけで
ふわーっと意識が遠のくと。。。


そんな危ない植物だというのに、
ダトゥラ自体は、どこにでも植えられていて
シャーマンの家でもいっぱい見ましたが
さすがに、万が一のことがあっては怖いので
私は一度も種を触ったことはありませんでした。。。。



そんな記憶をたどりながらも
エスコポラミナを使うなんて、
一体どんな犯罪なんだ?と
体験者の録音を聞いたところ
こんなストーリーでした。


--------------
道を歩いていたら
紙を手にした男性が近づいてきた。

そして

「すいません、これは処方箋なんですが
うまく読めなくて・・・・
なんて書いてあるか読んでもらえませんか?」

という。

その女性は、その紙を手に取り
「えーっと、これは○○と○○と・・・」と
薬の名前を読んで、その紙を相手に手渡した。

そこから彼女の記憶はほとんどない。

おぼろげに覚えているのは
彼女がその男を自分の家に連れて行き
お金のありかを教えて
差し出してしまったこと。。。

紙には、触れるだけで相手の言いなりになってしまう
怖い薬、エスコポラミナが塗ってあった。
そして私はいいように操られてしまった。

どうか、親切心で
誰かに触れたり、
誰かに渡されたものを触ったりしないように。。。

---------

という内容。

触っただけで相手のマインドをコントロール?
そんなことってあるんでしょうか?


と思いましたが、
ダトゥラの種を触るだけで意識がもうろうと。。。っていうのを考えると
よっぽど濃縮したものだったりしたら
ありえないことではないのかもしれません。


紙を触っただけ。。。なんて事例は
ネットでは見つけられませんでしたけれど
飲み物に入れられて荷物を取られたとか
そういった犯罪は、枚挙にいとまがないようなので

この薬に注意が必要であることは確かですね。。。


っていうか、
どうか、見知らぬ人におごってもらうなど
絶対にやめてくださいね。

私は大丈夫、この人は大丈夫っていうのが
一番大丈夫じゃないんです!!


だってそういう人は
極力いい人を装うんですから。
当たり前ですけど。




にほんブログ村 海外生活ブログ メキシコ情報へ
にほんブログ村