2016年7月21日木曜日

名前を呼ばないと。。。。

メキシコに来て。。。というか
うちのホテルで働いてみて
どうにも腑に落ちなかったのが

オーナーがスタッフに何かを頼むとき
かならず、誰かの名前を呼び、
その人に対して仕事を依頼することです。

その人じゃなければできないことであれば
当たり前ですけれど

その場にいる誰がやってもいいことであっても
必ず、誰かの名前を呼んで、
その人に仕事を頼みます。


たとえば、
食事をしている宿泊客が
塩がほしいといったとします。

キッチンにはたくさんのスタッフがいるわけですから
そんな簡単なことは誰に頼んでもいいはずなのに

「おい、T!塩を小皿にもってスプーンを付けてくれるか?」

と、わざわざTという名前を言うのです。


それを見て、私は
別に誰に頼んだっていいんだから
Tを指定することないのに。。。と思っていました。


でも、これには深いわけがあったことに
後々気づきます。


実は、名前を言わないで仕事を頼むと
誰もやってくれないのです。笑



たとえば、私が、キッチンにいるスタッフに向かって


「お客様が塩がほしいっていってるんだけど
塩を小皿に入れてくれる?」


と、相手を特定せずにいうと、
誰も動かず、知らん顔。苦笑


日本だったら
名前なんか言わなくたって
絶対に誰かが、すっと動いて
やってくれるはず。

そんなのは常識です。
一人だけじゃなくて、
きっと数名が、動こうとするでしょう。

私はそういうのは、当たり前だと思っていたのです。


でも、私が働いている場所では
そんな気の利いた人はいないのです。笑


きっと、オーナーは、
何年もここの人たちと働いてきて
必ず名前を読んで、その人に仕事を頼まないと
やってくれないということを学んでいるのでしょう。


いつも不思議に思うオーナーの言動は
いろんな歴史の中で、作られてきたものなんだな。。。と
改めて感じたのでした。


私もだいぶ学習したので
その後は、必ず名前を言ってから
仕事を頼むようにしています。

でも、名前を言って頼むと何でもやってくれるわけでもありません。笑


Mちゃん、これをやってくれる?と頼むと
「それは私の担当じゃない」と、
あからさまに断られることも多々あります。笑


そういう時は、誰の担当かを聞いて
また、その人に頼みに行かなくてはなりません。


Mちゃんに、「じゃあ、その子に伝えておいて」というと
「私が言っても聞かないからあなたから言わないと。。。」と
言われてしまうからです。笑


メキシコ人と働くのは面白いけど
ときどき、ちょっと疲れます。。。








にほんブログ村 海外生活ブログ メキシコ情報へ
にほんブログ村