2016年12月6日火曜日

マヤ語でトゥルムの意味は???

トゥルムという名前は
昔からマヤの人たちが使っていたといいますが
実際には違うといわれています。

トゥルムの要塞遺跡が
「遺跡」ではなくて、まだ現役使われていた時代は
その一帯は
「トゥルム」ではなく
「サマス」と呼ばれていました。

サマスというのは、スペイン語でZamasと書きますが
夜明けとか明け方を表す単語です。


また明日ね!とマヤ語でお別れを言うときは
サーマといいます。


トゥルム要塞は、まさに
東を向いて建設されていますので
朝日が昇る場所・・・という意味で
つけられた名前だったのでしょう。


ぴったりの名前だな~と思います。


で、なんでサマがトゥルムに変わってしまったかについては
はっきり言ってよくわかっていません。

でも、よく言われる説は以下のようなものです。


遺跡がある場所はビーチ沿いで
当時はその要塞の周りに町が設立されており
そこがサマと呼ばれていたわけです。


でも、今現在の、トゥルムの中心地である
トゥルムの街は

その遺跡からは離れたところにあり
この場所がトゥルムと呼ばれていたのだろう・・・というのです。


トゥルムというのは、
日本語だと、こういう風に書きますが
マヤ語の発音だと
トゥ・ル(L発音のル)ーン(M発音のン)になります。

日本語でよく聞く発音で
トゥルムというと全く通じません(笑)。


で、このトゥ・ルーンは何を意味するかと言いますと
泥水が湧く場所、泥沼になる場所・・・らしいです。


なんかあんまりカッコイイ名前じゃないですね。笑


トゥルム遺跡のある海岸地域より
村のある場所は少し海抜が低いので

雨が降ったりすると
すぐに水浸しになって
泥沼になってしまう場所だったらしいです。


もちろん、今現在も
まともに下水が完備されていないので
雨が降るとすぐに水浸しになります。

酷いときは洪水か?というぐらい
すごくなります。


自然のことをよく知っていた
当時のマヤの人たちは
この地域をトゥ・ルーンと呼び
きっと住居地としては選ばなかったのでしょう。


しかし、新たに入植してきた人たちが
たまたま幹線道路に近いからという理由で
道路付近に住み初め、
町を作ってしまったわけですね。


そしてトゥルムの名前の意味も知らずに
そのまま住み着いてしまったわけです。


日本でも、
居住には向かない場所には
それなりの名前がついているといわれますが
マヤの人たちもそうやって区別していたのかもしれません。


というわけで
トゥルムという名前は
元の意味があんまりポジティブではないので
サマに戻そう!なんて動きもあったようですが

すでに世界的にも有名になってきたので
今更変えることはないかもしれません。。。


もちろん、
インドの有名都市「ボンベイ」が「ムンバイ」になったみたいに
変えようと思えば変えられないこともないとは思うんですけど。


新しいお店やホテルでは
その名前にサマスを取り入れることも多くなっています。


意味を知ったら、サマスを使いたくなるのも
分かる気がします。


どうなることかわかりませんが
今後が楽しみです。

まあ、どんな名前でも
トゥルムがいい場所であることには
変わりありませんけど。












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