2015年6月23日火曜日

ドラマ好き?ドラマ嫌い?

日本で、「ドラマ好き」と言ったら
テレビドラマが好きな人のことを
指すんでしょうか??


メキシコで「ドラマ好き」というのは
話を大げさにして、勝手な妄想で膨らませて
勝手に解釈して、
さも自分が被害者かのようにふるまうことを言います。
世界中の不幸を、全部自分が背負っている・・・ぐらいの。笑


「この間、こんな目にあったのよ」
「あの人にこんなことされたの!」
「具合が悪くて、大変だったのよ!」


という話を毎日続けている人が
ドラマ好きな人です。笑


シャンバラのスタッフで
もっともドラマ好きだったのは
今年の4月にやめてしまったMちゃん。


問題のない日が一日として存在しないのです。笑


外から見ると、
全然大したことじゃないと思うのですが
彼女の解釈によると、
それはそれは一大事・・・・


ちょっと風が強くて
お部屋に砂が入ってしまうと

「今日は、ものすごーーーーく掃除が大変だったの!
信じられないぐらい砂まみれなのよ」


と大げさな身振り手振りで
どれだけ自分が頑張ったかをアピール。笑


何にもない日には


「最近、私、抜け毛が多くなってきたから
医者に行ってくる」


とか


「足のこの爪がおかしいのよ、ちょっと見てくれる?」


とか、


「今日はすごくお腹が痛いの。仕事が終わったら医者にいくわ」


とにかく、問題を創る創る!!!笑


よくそれだけ毎日毎日思いつくな~と思うほど。


もともと腸が弱くて
医者から乳製品を食べないよう指導されているのですが
どれだけ注意しても、毎日のように食べるのです。

そして食べては
「ああ、おなかが・・」と。笑


周囲のスタッフはもう慣れっこで、
「でたよドラマが!」と
ほとんど反応していませんでしたが
最初のうち、私は、それを知らなかったので
彼女が乳製品を口にしようとするたびに


「ちょっとまった!!!」とストップさせていました。


その時は
「そうよね、たべちゃだめよね」といってやめるのですが


私が見ていないときは、平気でバクバク・・・
一向にやめる気配がないのです。


ある日、


こんなにお腹がはって苦しくて・・・

と、いつものドラマが始まったので、


「乳製品食べたらそうなるってわかってるんだから
自業自得。同情の余地なし!」


というと、


「わかってるのよ。だけど、食生活を変えるって
私にはとても大変なことなのよ。
だって、私はチーズが大好きなんですもの」


「じゃあ、どっちか選ぶしかないね。
食べたいもの食べて、いつもおなかが痛い人生。
ちょっとがまんして、体が楽になる人生。
どっちにする?」


・・・・涙・・・・



さらなるドラマ・・・(笑)



オーナーからも


あいつはドラマ好きなんだから
本気にしないでほっとけ!と言われてしまいました。


問題創りたい人・・・というか
幸せになりたくない人・・・というのは
本当に次から次へと
問題を作り出すものなんだな~と


あまりに典型的な「不幸好き」の人生を見て
いろいろと学ぶところが大きかったです。


不幸が好きな人なんて存在しない!と思われるかもしれませんが
実際、人間というのは不幸好きなものです。

なぜなら
不幸は人生の最高のスパイスだから。


困難に立ち向かってこその達成感・・・


そういう私も
長い間「不幸好き」と言われ続けてきた人間ですので
彼女の気持ちはよくわかります。



不幸でいた方が
周りの人に同情されて、心配されて
大切にされて、気分がいい・・・


だから相手にされなくなると
相手にしてもらえるようなもっと強烈なドラマを作り出す。


その繰り返しです。


一度そのからくりに気付けると
そこから脱しようと思えるのですが
なかなか抜け出せないのが人間・・・


ここでは、そういう人間模様をたくさん見せてもらって
学ばせてもらっています。




そして・・・・
その彼女がいなくなり
少しほっとしたところに入ってきたLちゃん。


なんと、Mちゃんに輪をかけたドラマ好きだったのです!


根底に

「私は嫌われている」


というトラウマがあるらしく、


彼女抜きでみんなが話していると
「自分の悪口を言っている・・・」と解釈してしまうのです。


実際には、彼女の話なんか全然出ていないのですが
彼女はそういう妄想を抱いてしまうようで


ドドドドドドと走ってきて

「いったい、何の噂をしてるの!」と、お怒りモード。

何の話?と聞きたくなるぐらいの被害妄想です。


「Lちゃんの話じゃないよ。○○の話してただけだよ」


といっても、全く信じてくれないのです。


そしてついに、Lちゃんの怒りが頂点に!


なんと、同僚の女の子に突然つかみかかって
取っ組み合いの大喧嘩に!笑


女バージョンのルチャ・リブレが
繰り広げられてしまいました。汗


他のスタッフが私のところに走ってきて

「二人を止めて~~」というので
どんで行くと、
私には全く聞き取れないスピードで口論中。笑


Lちゃんが仕掛けたのは本当みたいだったので
彼女に理由を聞くと


「毎日、毎日、Rちゃんが私にわざとぶつかるから
耐えられなくなった」


・・・・・・

え????


正直なところ、
私の頭は?マークでいっぱいに。


Rちゃんは、Lちゃんを怖がっていたので
自分からぶつかって
嫌がらせをするような勇気はないはず・・・笑


Lちゃんの被害妄想は
そんなところにも及んでいたのか・・・と。
その想像力の豊かさに
感心してしまいました。


みんなは、被害妄想がひどすぎる・・・と
Lちゃんだけを責めていましたが
私からすると、
こういう状況は誰にでも起こり得ることだと思います。


たまたま彼女が抱いてしまったのは
被害妄想でしたが、

「こうに違いない!」と強く思い込んでしまって
なかなかその思い込みを消せない・・・というのは
よくあることです。


どんなに
「それは違うよ!」と周りが説得しても
何百個と証拠があっても


思い込みが強い人は
それを変えられません。


ちょっと角度を変えてみたら、
ちょっと相手の立場に立ってみたら
全然違う世界が広がるのですが・・・


Lちゃんに、いろいろと諭してみたものの
彼女は頑として他の人の意見を受け入れず
結局、去っていきました。



こうして・・・・


ドラマを作り出す人がいなくなり、
シャンバラホテルは新しいステップを踏み出すことになりました。


今回のLちゃんの事件は、
自分自身を見直すのに
とても大切な時間でした。


彼女の態度や考え方は
極端だったかもしれないけれど
誰もが持っている闇の部分。


批判するのは簡単だけれど
その人と数か月すごさなければいけなかったというのは
自分自身にも問いかけなければいけない部分があったということ。


自分だったらどうするだろう、
こんな思い込みをもって
ここまで周りの人と関係をこじらせちゃったら
自分はどうふるまったらいいのだろう?
どうやって修復したらいいのだろう?


いろんなことを考えさせられました。


さあ、今日から、ルチャ・リブレの危険性はなくなったので
すっきり、たのしくいこうと思います!!!









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