トゥルムの海岸線を走る「ボカ・パイラ道路」を挟んで
海側とジャングル側に分かれています。
とはいえ、全体の比率でいえば
ビーチ側が9割で、ジャングル側が1割です。
ビーチ側には
ホテルのロッジ、ヨガスタジオ、食堂などがあり
ジャングル側の小さな土地に
発電所、ゴミ捨て場、駐車場があります。
発電機はガソリンを使うモーターなのですが
非常に音が大きいので
道を挟んで離れた場所に立っていることで
ホテルへの騒音の影響が
極力抑えられています。
そして、駐車スペースは全部で8台分。。。
敷地全体の一割とはいえ
かなりの大きさなのです。
先日。。。。
その土地が、いきなり他の人に奪われてしまいました。。。
一体どういうことかと言いますと
土地の所有者が、
いきなり、ほかの人に売ってしまったのです。笑
さすがメキシコ！
土地の所有者というのは
トゥルムに古くから住んでいる現地の人、R夫人です。
うちのホテルのオーナーは
ホテルの要である
ビーチ側の土地を、R夫人から買いました。
しかし、ジャングル側の土地は
まだ、完全に購入できていなくて、
10年以上前から、お金を払い続けていたそうです。
しかし、昨年の5月、
恐ろしいことが起きました。
なんと、オーナーがR夫人から買った土地は
実はR夫人のものではなく、
別にオーナーがいたのです。
つまり二重登記と言えばいいのでしょうか？？？
どっちの主張が正しいのかわかりませんが
とにかく、突然現れた新オーナーは
裁判所にも認められた
正式な書類を持っており、
シャンバラのオーナーが持っている
R夫人から譲り受けた登記書は認められないというわけです。
シャンバラプチホテルは、
突如現れた新オーナーと交渉し
お金を払って問題を解決することができましたが、
交渉決裂したホテルは
新オーナーに土地とホテルをいきなり取り上げられる事態となりました。
そんなこんながあったので
R夫人が主張するジャングル側の土地の所有権も
怪しい。。。ということになり
うちのオーナーは、
本当の土地の所有者が誰なのかを調べ上げるまでは
支払いをしないと言ったらしいのです。
こまったのはR夫人。。。。
自分の土地だと思っていたのに
いきなり所有者を名乗る人が現れて、
毎月貰っていたお金がストップするばかりか
もしかしたら、所有権を失い
売れなくなるかもしれないわけです。
そこで、必死に画策したらしく、
うちのオーナーに黙って、
外国人に売ってしまったのです。笑
R夫人はいきなりやってきて
他の人に売ることになったから
全部撤去してほしいと言ってきました。
10年以上、ずっとお金を払い続け利用してきた
オーナーとの関係性を全く無視して
あまりにも急な。。。。。
猶予はたったの1か月。
オーナーは
「いいか？これが彼らのやり方だ。
絶対信用しちゃダメなんだ。
相手が有利な条件を出したら
長年の友情なんか、関係ないんだよ」
と、寂しそうにしていましたが
とにかく、撤去するしかありません。
発電機と送電システムを全部変更に
たったの一か月。。。。
日本ならすぐ終わるでしょうけど
ここはトゥルムです。
一体どうなることかと思いましたが
大工さんや電気業者さんたちが
一生懸命働いてくれて
なんとか移動が完了しました。
発電機などの移設も大変でしたが
何より大変だったのが
ヤシの木の移動！！！！！
オーナーは、
大切に育ててきたヤシなんだから
絶対に渡さない！といって
全部撤去しました。
が。。。。
一体どこに植えるの？？？笑
いろいろ悩んだ挙句、
食堂の入口に並木を作ることになりました。
なんか、ちょっと不思議な感じ♪
駐車場がなくなってしまって、
これからちょっと不便だけれど
心配していた発電機の音は
厚い壁で覆ったことでだいぶ抑えられましたし
これで、なんとかイケそうです！！！
よかったよかった。。。。
それにしても。。。。。
土地を購入して、登記簿を持っていても
新しいオーナーが出現しちゃうなんて
本当にメキシコっぽい話です。
メキシコで土地を買うのがちょっと怖くなりました。。。。笑
でも、オーナーに寄れば
この問題は、
価値のあるビーチエリアに限られるもので
内陸部はそうでもないそうです
それならいいけど。。。
将来、もしできることなら
自分のゲストハウスを持ってみたいと思っているので
今回のことはとってもいい勉強になりました！
というわけで、シャンバラプチホテルは一割ほど小さくなってしまいましたが
ホテルの施設には何ら影響がありませんので
ご安心くださいませ♪
