ペルー人の友人が
亡くなったという知らせがあった。
彼女は、
私がクスコで借りていた家の大家さんファミリーの
使用人の娘だった。
クスコでは、少し大きな家なら
食事、洗濯、掃除などをする使用人を雇っていることは
珍しいことではない。
大家さんの家は、クスコではまあまあ裕福な家庭で
一人だけ、使用人のNさんを雇っていた。
若いときからNさんはこの家に奉公にはいり
子育てからなにから、全部手伝ってきたという。
そして、彼氏ができ、子供ができてしまったのだが
ラテン諸国にありがちな、未婚の母。。。
そうして生まれたのが、昨日亡くなったCちゃんだった。
大家さん一家はとてもいい人で
Cちゃんにもきちんと教育を受けさせ
Cちゃんはやがて、
過疎地の学校の先生になった。
クスコから車で7時間もかかるような村に住んで
そこの子供たちに勉強を教え
とても慕われていたという。
彼女とは10年以上、連絡を取っていなかったのだが
二年前ぐらいに、
急にFACEBOOKでつながりができた。
私が彼女と一緒に住んでいたときは
まだあどけない少女だったのに
とっても素敵な女性に成長していて
写真を見て、誰だかわからなかったほど・・・
そして、数日前
私にFBでメッセージを送ってきた。
あなたがメキシコにいるなら
メキシコに行ってみたい！
どうしたらいいかしら？と。
私はビザの問題とか
いろいろチェックした方がいいよ～というアドバイスをした。
そのあと、費用はいくらぐらいかかるのか？と聞かれ
飛行機代だけでも、最低で500～600ドルはかかるだろうし
ペルー国内での移動費とか、もろもろ考えても1000ドルは
必要じゃないかな？
あとは、ビザを取るとなると
銀行口座の預金残高見せなくちゃいけないから
見せ金もいるね。。。
ということを話したら
「ああ、今世じゃ無理だ」
といきなり言い出した。
彼女はカトリックだから
来世とか過去世とか
信じないタイプだと思うのだけれど
いきなりそんなことを言ってきて
とてもびっくりした。
たしかに、
給料が月額8000円というような仕事だから
1000ドルの預金を作るなんて、
はるかかなたの夢に思えたのだろう。
そうして、
彼女はあっけなく、車の事故で亡くなった。
まだ３０歳そこそこだったのに。。。
メキシコよりも、もっともっともっともっと
遠いところに行ってしまった。。。
来世では、メキシコに来られるといいね。
生まれ変わったら、
ビザが厳しくない国民になって
世界中飛び回れるといいね♪
そうやって考えると
日本人として生まれ
世界中を何不自由なく回れることが
それだけ幸せなんだろう。。。と思えてくる。
それもこれも、
私たちの祖父母や両親の世代が
がんばってくれたおかげ。。。。
得ているものは当たり前ではないんだということを
いろんな角度で教え込まれる。
感謝して生きよう。。。。
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