2016年2月8日月曜日

鹿の肉(Carne de venado)

いつもシャンバラ・プチ・ホテルで
食事を準備してくれる
ケータリングサービスのシェフと

ベテランスタッフで
お料理担当のTが
こそこそキッチンで話しているのが聞こえました。


どうしたの???と聞いてみると


「実は鹿の肉が手に入ることになったんだ!
Tに料理してもらおうと思って
手順を話してたんだよ!」


というのです。


なんだか知らないけど
シェフの興奮度が半端ではありません。


日本でもフランス料理でも
鹿の肉を食べるのは
そんなに不思議なことではないので


なんで、そんなにウキウキしているんだろうと思ったら
鹿の肉が食べられるっていうのは
ものすごく貴重なチャンスなんだそうです。


実は、ユカタン半島では
鹿肉の販売は法律で禁止されています。


そして、食用目的で
鹿を狩猟することも、禁止されています。


もちろん、もともとユカタンに住んでいる
ネイティブの人たちは
警察が見ていない奥地で
結構狩りをしているらしいんですが

表向きには禁止です。


だから、レストランで
表だって、鹿肉を出す店はありませんし
(裏メニューを持っているレストランは存在します)

スーパーで鹿の肉が販売されるということも
ありません。


なので、鹿の肉が手に入るっていうのは
すっごいことなわけですね~


シェフも興奮ですが
お料理担当のTも大興奮。



珍しいだけじゃなくて
お肉の味がおいしいらしいです。


みんながウキウキしているので
私も何となく楽しみにしていました。


そして当日。


炭火で焼いたという鹿肉が到着。

日本で「炭火焼」っていったら、
ジューシーな鹿肉を想像しますけど

ぱっさぱさの肉が大好きなメキシコ人なので
ちょっと嫌な予感が。。。。



で、やっぱりパサパサだ・・・
しかも、Tはウキウキしながら
細ーーーーーく、肉を裂いているではないですか・・・




いや~
やめて~
なんで、そんなに細くちぎらなくちゃいけないの??
意味がわかんない!!!


という私の心の叫びは
当然、Tには届かず、
どんどん肉が引き裂かれて行きます。。。笑







そして。。。。

出来上がったお料理がこちら。


タコ・デ・ベナード (Taco de venado)






これでもか!といいうほど細く裂いた鹿肉と
ラディッシュのみじん切り、
コリヤンダーの葉を混ぜてサラダみたいにし、


それを手作りトルティーヤの上に載せて
頂きます。


写真に写っているタコ・デ・ベナードは
鹿肉の下に、
フリホーレスという黒インゲンのペーストも
のせられています。


一応、一つ試してみることに。。。。


感想はというと、

鹿の肉自体は、
いつもの鶏肉とかに比べると
野性味のある味で
まあまあでした。


だけど、肉がボソボソで冷たくて
いくら焼きたてのトルティーヤで包んでも
冷めちゃった肉の悲しさは隠せず。。。笑


すごく残念なお料理でした。


でも、うちのスタッフにとっては
おおごちそうでして
みんな、ものすごーーーーーくうれしそうに
何個も食べていました。


ああ、
私はジューシーなお肉が食べたい。。。笑





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