2016年2月13日土曜日

メキシコ人が肉を細く裂く理由

メキシコ料理の特徴と言えば


とにかく、肉でもチーズでも
細かく、細かく、細かく、裂いていくこと・・・


鶏肉でも、豚肉でも、牛肉でも、
ボイルした後に
スープから肉を取り出し

ひたすら細く裂いていきます。


この、作業のことを
Deshebrar (デセブラール)といいます。








地道な作業が続いて
こうなります。






で、これをタコスの上に載せるわけですけど
時間をかけて引き裂いている間に
お肉は冷めちゃうわけで
日本でいうと、蒸し鶏みたいな雰囲気になります。


だけど日本の蒸し鶏は
たとえ冷たくても、パッサパサということはないので
いわゆるメキシコの
Pollos deshebrados (ほぐした鶏肉)とは
全く違う食べ物と思います。



まあ、もちろん、ゆでた鶏肉をほぐして
冷やし中華にいれたりとか
サラダにしたりということはありますが
それはあくまでも
全体が冷たいので、違和感はありません。


だけど、
メキシコのは、温かくて出来立て♪っていうのを
食べる習慣がないから
なんとなく全部適度に冷えてて、
食べごたえがないというか。。。。笑



パスタも、
冷めて、伸びちゃったのを
平気で食べてますから


きっと熱々のラーメンとか作っても
冷めて伸びるまで、ずっと待ってるんだろうな~笑



で、



どう考えても、肉を細かくほぐすのは
おいしくないと思うのに
どうしてメキシコでは
これが一般的なのか?と考えていたら


同じく外国からメキシコに来た人に


「たぶん、少ない量の肉を多く見せるための手段じゃないかな?」


と言われました。


確かに、
ほんのわずかな肉でも
こうやってほぐしたら、大量に見えますよね。


貧しくてなかなか肉が手に入らなかった人たちの
生活の知恵じゃないか?というのが
友人の推測でした。



なるほど。。。。
それも一理あるな・・・



まあ、本当は何がどうなんだかわかりませんが
とにかく、メキシコ人は
ほそーーーく裂いた肉が大好き。


たとえ、塊で渡しても
細ーくちぎっては
トルティーヤに包んで食べてます。笑


食習慣って、本当に面白いものですよね~





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