2016年11月30日水曜日

カルニッタ (Carnita)

メキシコの国民食?と言ってもいいぐらい
有名な肉料理がカルニッタ(Carnita)
カルニッタというのは
カルネ(Carne)という単語の
指小辞(縮小辞)なんですね。


スペイン語では、形容詞、副詞、名詞のあとに
ito/itaをつけることで
ちっちゃいとか、少ないといった意味を
付け加えることが出来ます。

たとえば、名刺に関していえば
cuchara(クチャーラ)はスプーンですが、cucharita(クチャリッタ)となると
ちっちゃなスプーンという意味になります。

またherumano/herumana (エルマーノ/エルマーナ)は兄弟/姉妹という意味ですが
hermanito/hermanita(エルマニット/エルマニッタ)ということで
弟、妹を指すことになります。

形容詞で言いますと、
chico/chica(チコ/チカ)は小さいという意味ですが
chiquito/chiquita(チキット、チキッタ)ということで、
とっても小さいというニュアンスを出すことが出来ます。

副詞でいうと、
rapido/rapida (ラピド/ラピダ)は速いという意味ですが
rapidito/rapidita で、ものすごく速いという意味になります。

この場合、少し速いという意味ではなく、
短いものがさらに短くなるということで、
さらに速いという意味になるわけですね。


って、すごい遠回りですけど
カルニッタという料理は
文法的に言えば、
肉という単語の指小辞なわけで
「ちっちゃなお肉」ということになります。


肉といっていますが
使う肉は、豚肉に限られており、
作り方は非常に「濃厚」です。


なぜかというと
大きめに切った豚肉(一般的には肩ロース)に
下味をつけ
それを、ラードの中でゆっくりと揚げていくのです。


つまり、豚の油で豚肉を揚げるわけですね。。。


そうして出来上がった豚肉を
いつも通り細く、細く、細く割いて、
タコスなどにして食べます。





手で割けるということは
肉はすでに冷え切っており
しかも、ぽっそぽそなんです。


本当のカルニッタはジューシーだと言いますが
メキシコ人のいうジューシーは
日本人の言うジューシーとは
全くかけ離れています。


肉汁がほとんど失われているので
油でべたべたしているだけで
ジューシーとは言えません。


どうしてこれをおいしいと言って食べるのか
私には理解不能です。笑


でも、ジューシーな
鶏肉のから揚げ作ったら
気持ち悪いと言って
誰も食べてくれなかったしな。。。。笑


というわけで
私にはおいしさがわからないカルニッタですが
スタッフは大好き!

というわけで、P君のお別れ昼食会には
カルニッタがふるまわれることになりました。

カルニッタは
自分たちで作るのは大変です。
なぜなら3~4時間
肉が柔らかくなるまで
ラードの中で揚げ続けるからです。

なので、一般的には
専門店に買いに行きます。

トゥルムで一番おいしいという
カルニッタ専門店は
土日しか営業しないそうです。

たまたま、P君の最終日が土曜日だったので
その店のカルニッタを手に入れることが出来ました。


おいしいのよ~♪♪って
みんながワクワクしていましたが
どう見てもパサパサ。。。(笑)


一つご相伴にあずかりましたが
さすがに脂っこすぎて
乾きすぎてて、私には無理。。。でした。。。


でも、女性陣でがんばってつくった
手作りトルティーヤはおいしかったです♪





2キロのマサ(トルティーヤの生地)を
ひたすら丸く薄く伸ばして
コマルという鉄板で強火で焼いていきます。

(トルティーヤを薄く伸ばすことを
tortillar トルティジャールといいます)

どんどん重ねていくので
トルティーヤタワーが出来上がりました♪


そして、このタワーが
一気にみんなのおなかに消えていったのでした。。。



みんなにとっては
滅多に食べられないいいお食事だったようで
とっても満足そうでした。

よかったよかった!


それにしても
パサパサの肉を食べるメキシコ人文化は
何とかならないんだろうか。。。笑



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