2015年11月23日月曜日

商売の基本?いいと思ったものをいいといいうだけ・・・

以前にも紹介したかもしれませんが
メキシコシティに住んでいる私の友人のルイサは
メキシコでただ一人のテンペ製造者です。
(いまのところ)


テンペというのは
インドネシアの大豆発酵食品で
世界中のベジタリアン、ベーガンに愛されています。


発酵食品とはいえ
納豆のような臭みはなく、
まるでカマンベールチーズのような
白カビに覆われ
いろんな味付けで、いろんな料理に使えるからです。


毎日のように販路を拡大し
注文量が増えている彼女。。。


大豆食品があまり一般的ではないメキシコで
すごいことだと思います。



一体どうやってセールスしているの?と聞いたところ


「私は宣伝はしてないわよ。
セールスもあんまりしてない。

私は、自分がおいしいと思うから
それをおいしいと人に伝えてるだけ。
そうすると、その人が食べてみたいっていうの。
その連鎖なのよ。

売りたいと思って宣伝したり、人に近づいたことは
一度もないの」


というではありませんか!


なるほど。。。


自分が作っているものに自信があるから
本当においしいと思うから
その正直な気持ちが相手に伝わるんでしょうね。。。。


ちなみに、彼女の正直な人柄は
いろんな奇跡を起こします。


先日、彼女は
ある事情があって日本円をたくさん受け取ったらしいのですが
どうやってメキシコペソに換金したらいいか
悩んでいたそうです。

銀行だととてもレートが悪いらしく
非常に損をしてしまう。。。


そんなことを考えながら、
日本円をもってふらふら歩いていて
日本物産をあつかうスーパーマーケットの前を
通りがかったそうです。


そこで、日本人の姿を見た彼女は

「あ、そうだ!ダメモトでも頼んでみよう!」

と思って
ある日本人女性に話しかけてみたのだそうです。

そしたら、偶然にも彼女は、もうすぐ日本に帰るので
ペソを日本円に変えたかったとのこと。

利害が一致したので、
とてもいいレートで
その場で換金できたのだそうです。


その時の様子を
大爆笑しながらルイサが話してくれました。


「考えても見てよ!

見知らぬメキシコ人が
十何万っていう日本円もって
スーパーの前うろうろしてるのよ。

そして、換金してくれって頼んだら、
それを怪しいとも思わずに
変えてくれたの。

普通で考えたら、そんなのありえないでしょ?

あとで自分で考えて
私怪しすぎ!!って思ったわよ。

私だったら、換金しないかも。。。。

あの日本人女性はとてもいい人だったわ~」


だそうです。


また、確かに、
日本人は、全体的に言って、警戒心が欠けていますけれど、

でも、人を安心させる何かが
ルイサにはあるんだと思います。


その人柄が
いろんな奇跡やポジティブな連鎖を
産んでいくのでしょうね。。。


また、彼女のテンペが食べたくなりました!
注文して、送ってもらわなくっちゃ!


ちなみに、ルイサのテンペは
コロニア・ロマのミカサという
日本物産のスーパーでも
取り扱っているそうです!


http://mikasamex.web.fc2.com/sucursal.html





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