「他のホテルでは
何時から何時までのシフトで給料はいくら・・・」
っていうことばっかり。笑
他の人の仕事の条件を聞いてきては
シャンバラより全然いいよ！
そっちに行った方がいいじゃん！！！と騒いでる。笑
そして、次の日になると
どうやらその仕事に空きがあるらしいから
そっちに行こうかと思うんだ。。。という結論になり
どうやってシャンバラのオーナーに切り出そうか。。。という相談事になる。
いつも私に相談されるのだけれど
私は、ちゃんとよく給料とか条件とか
しっかり聞いた方がいいよ。。。とアドバイスするだけ。
そしてなんだかんだで、いつの間にかそれは立ち消えになって
次の週には、また全然違うホテルの給料の話で
全員が盛り上がっている。。。という感じ。
最初のうちは、「え！やめちゃうの？」と思って
ドキドキしながら聞いていたのだが
あんまり毎週のようにやってるので
本気じゃないな～というのがわかり
それからはあんまり相手にしなくなっていた。
そして数日前、
一番古株の子が、またもや他のホテルで働く話を持ってきた。
正直、彼女が一番そういう話を持ってくる率が高い。笑
なので、いつものことだろうと思って聞いていた。
彼女曰く、そのホテルは新しくオープンするホテルで
キンセーナ（15日締めで支払う給料のこと）が、
今のシャンバラホテルの二倍！！！
それにくわえて、毎日のようにチップが分配されるという。
うちのホテルでは、
お客様がチップをくださったときだけ、均等に分けるけれど
そのホテルでは毎日チップが分配されるという。
しかも、そのホテルでは、
朝8時から3時までの固定時間で
延長はなく、
カマリスタ（ベッドメイキング）は部屋の掃除だけをすればよくて
うちのホテルみたいに、料理作ったり
食器を洗ったり、朝食を準備したり。。。なんてことをする必要はないという。
彼女は、家を買うことにしたらしく
どうしてもお金が必要で、
今の給料ではどうにもならないから転職するしかないとのこと。
「ちゃんとよく計算してみたの？本当に給料上がるの？」
と聞くと
「もちろんよ、ちゃんと計算したわよ！
今の給料の二倍よ！！！」
という。
「そんなこといって、ハイシーズンは給料良くても
ローシーズンは首切られちゃったりするんじゃないの？
この間辞めた子も、条件がいいからって
他のホテルに行って、
ローシーズンに思いっきり仕事失くしてたじゃん！
そうなったらどうするの？」
ときくと
「今度のホテルは、そんなことしないの。
ローシーズンでも首切ったりしないもん！」
というのだ。
じゃあ、オーナーに聞いてみたら？といったら
何と彼女はそのままその勢いで
オーナーに言いに行ってしまったのだ！！
今まで、散々、あっちの方が給料がいい。。。とかいいながらも
一度もオーナーに辞職を伝えに行ったことが無かった彼女なのに
今回は相当本気らしい。
そっか、、、
11年も働いてたのに
それをやめていくってことは
本当に条件がいいんだな～仕方ないな～と思っていた。
そして、オーナーと話し終わって帰ってきた彼女は
「あのね、オーナーにもう一度
ちゃんと計算するようにって言われたの。
そして本当に新しいホテルの方が給料がいいなら
そっちに行ってもいいって。
でも、もう一回計算してみる」
とのこと。
計算ちゃんとしてたんじゃなかったんかい？笑
そんなこと言われて
素直に考え直しちゃうほど
君の本気度は低かったの？？？
だったら、言いに行かなきゃいいのに。。。笑
もう、私は笑いをこらえるのに必死。。。。
そして翌日。。。。
朝いちばんに彼女が私のところに来て
「あのね、計算してみたら
今のままシャンバラで働いていた方が
全然収入がよかったの！」
「えええ？？どうしてそんな計算になったの？？」と私
「えっとね、ローシーズンで考えると
確かに向うのホテルの方が給料がいいんだけど
ハイシーズンで考えたら、
今、ここにいた方が全然いいことが分かったの」と彼女。
っていうか、ハイシーズンの給料を考慮していないって
それじゃ、ちゃんと計算したことにならないじゃん！！
オーナーに言われるまで
それに気づかないって、
もしオーナーが親切じゃなかったら
その場で首切られて終わりだっていうのに。。。
大胆なことするな～この人たちは。。。。
いったいどういう考えで
仕事選びしてるんだか。。。。笑
この子が、まだ18歳とかで
シャンバラで働いて1年目とかだったら
まあ、考えのなさに笑っちゃうだけで済むけど
11年もここで働き
ハイシーズンを11回も経験している大ベテラン！
しかも、38歳！！！！
あまりに頭悪くないか？？？？笑
そのあとオーナーに呼ばれて
「お前、あいつの話知ってたくせに
何で言わなかったんだ？」といわれたので
毎週のように、仕事変わるって話聞いてたら
どれが本気だかわかんないですよ。。。と返答。
まさか、食事時間に
そんな話が繰り広げられているとは知らなかったようで
オーナーも絶句・・・・。
「こんな馬鹿話持ってきて、やめさせてくださいなんて
辞めたきゃ今すぐ出てけって話だろ？
チャンスを与えてる俺、えらいよな」というオーナー。
確かに・・・。笑
エライというか、
この人たちを知り尽くしているというか。。。。笑
辞めたきゃ辞めろ！ってブチ切れないで
ちゃんともう一度計算してみなさいって言えるって
大人な対応だな・・・。
まあ、確かに、
11年のベテランスタッフを失うのは
ホテルにとっても痛手だから、
できれば避けたいっていうのはわかるけど。。。
なにはともあれ
こういう心構えと心の余裕がないと
ここの人たちとは付き合えないんだな。。。と
今更ながら、
文化の違いをひしひしと感じた出来事でした。
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