公式な登録人口が2万8千人という、
とっても小さな町です。
（実際には登録してない人もいっぱい住んでいるので
もっといると思われる）
しかも、トゥルムの遺跡は、
スペイン人による征服のあと、
完全に放棄されていたわけなので
もともとここに住んでいたという人はいません。
そもそも、今現在、トゥルムの町がある場所も
もともと町があったわけではなく、
遺跡の近くに建設された新しい町です。
したがって
ここに住んでいるほとんどが、
ユカタン半島内陸部にある村から
入植してきた人たちです。
今は、タバスコ州、チアパス州、カンペチェ州など
広い範囲から移り住んできた人も多いですが
もともとは、ユカタン州出身の人々。
そして、今も、
家族つながりで、仕事を求めて
田舎から出てくる人が
たくさんいます。
村では稼げないので
トゥルムにやってきて、観光業に携わるのです。
家を探すのも、職を探すのも
基本的には家族や親戚をたよる、いわゆる縁故です。
ですから、職場に
兄弟、義兄弟、義父母、親戚。。。がいるのは
当たり前。
シャンバラ・プチ・ホテルのスタッフも
基本的に縁故採用なので
知らない人をいきなり雇ったりはしません。
ホテルという職場である以上、
どこの馬の骨かわからない人を
セキュリティや部屋の掃除をするスタッフとして
雇うわけにはいかないからです。
非常に極端な話をすれば
働き始めたその日に
お客様の金品を全部とって
逃げちゃうなんてこともあるわけですから・・・
親戚つながりであれば
すくなくとも身元の保証はあるわけで、
安心です。
（能力の保証はない。。。笑）
そしてユカタンの人たちは
ものすごくパーティー好きで
お誕生日、卒業、入学。。。などなど
何かの節目には必ず集って
バカ騒ぎをするため、
親戚一同がなにかしらのイベントで
毎週のように顔を合わせています。
そんなですから、仕事でもプライベートでも、
常に顔を合わなければいけないわけなのです。
仕事で何かあれば、親戚内で話題になるし
プライベートで何かあれば、仕事の最中でも
延々といじられたりします。
とくに恋愛関係、男女関係は、
プライベート、仕事にかかわらず
ひたすら、いじりまわされます。笑
そんな感じで、
仕事もプライベートも
ほとんど分け隔てがないように見える彼らです。
が
一応、本人たちなりに、
境界線はあるようで、
とくに上司に何か聞かれると
必ずと言っていいほど、沈黙を守ります。
なぜかというと、
○○さんが、上司に××のことを話した。。。というのは
ものすごい裏切りになり、
それこそ親戚から恨まれるからです。笑
なので、知っていても（明らかに知っていることがばれていても）、
知らないと言い張って、何も話してくれません。笑
しかし。。。。。
シャンバラ・プチ・ホテルに入ってきたあるセニョーラは
思いっきりその禁を破ってしまいました。
彼女はほとんどのスタッフと
なんらかの親戚関係にあるのですが
自分可愛さに、告げ口ともとれることを
してしまったのです。
しかも、
それが大いなる勘違い（意図的なウソともいえるが）だったことも発覚し。。。。笑
2週間ほど、内部でいろいろくすぶっていたのですが
ある日、突然の大爆発！！！
シャンバラ・プチ・ホテル始まって以来（とスタッフが言っていた）の
女同士のつかみ合い＆殴り合いのけんかに発展しました。
いや、その、すごいことって。笑
女版ルチャ・リブレか？？？？？
と思うほどの激しさ！！！
結果的に
そのセニョーラは
シャンバラにはいられなくなってしまい、
家族の集まりにも、
顔を出しにくくなってしまったのだそうです。
お料理上手で
お掃除も丁寧で、いいセニョーラだったのですが
周りとうまくいかないなら、仕方がありません。。。
そして、ほんの数日前、
5年間働いたセニョーラが
急にいなくなりました。
彼女も、ここのスタッフのほとんどと親戚関係にあり
毎日のように、顔を合わせています。
そんな人がどうやっていなくなるのかというと、
急に電話番号を変え、
家にもいなくなり、
誰とも連絡が取れなくなったのです。
朝、運転手がスタッフを町まで迎えに行ったとき
彼女の家に行ったら
誰もいなかったとのこと。
朝、スタッフが車で到着したときに
彼女がいなかったので
彼女と一番仲が良かったTに確認
私「あれ？彼女どうしたの？具合悪いの？」
T「知らない。朝迎えにいったら、家にいなかった」
私「え？連絡してみたの？」
T「してない」
私「？？？？？？？だって心配じゃないの？？？？？」
T「知らない、関係ない」
私「？？？？？？？！！！！！！！！
最後に彼女見たのはいつ？」
T「昨日の夜、子供連れてうちに来てた」
私「その時、何にも言ってなかったの？もう来たくないとかやめたいとか？変な様子なかったの？」
T「全然普通だった」
私「連絡とってみてよ」
T「しょうがないよ、来ないんだもん」
私「え！！？？じゃあ、私が連絡するよ」
T「そうして」
・・・・
・・・
・・
・
このやり取りからして、もう怪しいのがわかると思いますが
たぶん、彼女は何か知っているのです。
でも、絶対に言いません。笑
そして、私が連絡を取ろうとすると
電話番号が使われていません状態！
再度スタッフTに新しい電話番号を聞いてみると
知らないと言い張ります。笑
仕方がないので、
前にここで働いていた
消えたスタッフの弟に連絡をし
彼女の居場所を尋ねてみると
なんと、ユカタンの自分の村に
里帰りしていました。
弟「今、ママに連絡したら、おねえちゃん、子供連れて今日里帰りしたんだって。数日こっちにいてから戻るみたいだよ。病気じゃないし、事故にもあってないから、安心して～♪」とのんきなメッセージが。笑
いや、彼女が無事かどうかをしりたいっていうよりは
なんで、何にも言わずに仕事に来なかったのかということが聞きたいんですけど。。。笑
彼女に私に連絡するように言ってくれと伝えたところ
弟君から
「おねえちゃん、電話持ってないんだって～」
そんなわけないだろ！怒！！！
スマートフォン命で、肌身離さず持ち歩いているの知ってるぞ！！！笑
まあ、弟君も、お姉ちゃんのことを悪くは言いたくないし
ホテルのスタッフも、
親戚の彼女の告げ口をしたら、どうなるかわからないので
結局、彼女とは何の連絡も取れないまま、
今日で5日が過ぎました。笑
フェイスブックには
延々と自分と子供の写真をアップデートしているので
電話持っていないはずはない！
でも、音沙汰なし！
オーナーに聞いたところ
オーナーにすら、何も連絡してないそうです。
マジですか！
そんな辞め方でいいんですか？？？？
5日間、スタッフに彼女のことを聞き続けていますが
全員黙秘状態。笑
絶対知ってるはずなんだけど。。。。涙
というわけで、
私にとっては青天の霹靂でしたが
スタッフにとっては、すでに心の準備ができていたことだったらしく
いつも通りに時が流れています。笑
こんなことで、いちいち目くじら立てても
仕方がないのかもしれないけれど
未だに慣れません。。。。
まあ、きっと、
新しいスタッフ入れて、リフレッシュせよ！ってことですね。
今日も頑張ります！
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