2015年8月7日金曜日

トゥルムのビーチゾーンのホテルはなぜ値段が高い??

トゥルムに来たら
ビーチ沿いのホテルに宿泊される方が
多いとは思いますが、

実際のところ
ビーチ沿いのホテルは
メキシコにしては値段が高いです。


日本でいう「民宿」や「ペンション」みたいな宿でも
一部屋当たり1万円、2万円は当たり前です。

(一部屋は大体2名まで泊まれます。
また、B&Bで朝食が付いているところが多いです)


クーラー付で、
レストランやバーがあって
ちょっとおしゃれなホテル・・・・となると
1泊、3万円、4万円なんてこともあります。


リビングとオーシャンビューのベランダがついた
スイートルームとかだと、
10万円なんて強気な値段を付けるところも!!!!



カンクンだったら、
クーラーの効いた、清潔でモダンで快適な
オーシャンビューのお部屋で
虫や動物に悩まされることもなく、
一泊3万円とかで
泊まれたりしますので


トゥルムの、「シンプル」で「エコ」な宿に
同じ値段は
ありえない!と感じる方も多いかと。。。


確かにその通りなのですが
これはぼったくっているわけじゃなくて
理由があります。


それは、電気と水の供給です。


以前にも書いたと思いますが、
トゥルムのビーチ沿いには
公共の電気と水道がありません。


電気は、それぞれのホテルが自分たちで発電をしています。
そして、水道がないので
シャワーやトイレ用にタンクローリーで運んでくる水を買っています。
そして飲み水は、ミネラルウオーターを別途購入しています。
汚水はバキュームカーが取りに来ます。


はっきりいって、島に住んでいるような感覚なのです。
陸の孤島です。

自転車を30分もこげば
電気も水道もあるトゥルムの町に行かれるのですが
ビーチ沿いには
そのサービスがありません。



これは開発が遅れているから。。。ではなく
トゥルムの町の方針です。


このおかげで
大規模なホテルチェーンが入って
景観が壊されることがありませんし、
個性的なブティックホテルがのびのびと営業できるのです。


そして歩く場所もないほど
ビーチが人で埋め尽くされることもありません。


もっとも人が多い年末ですら
カンクンや、日本の夏のビーチと比べたら
人がいないに等しいです。


ゴージャスなホテルなら
カンクンやプラヤ・デル・カルメンで十分です。
そういうバカンスを求める人は
トゥルムにはいらっしゃいません。


トゥルムの魅力は
素朴でシンプルで
昔ながらの海の家を
ちょっとおしゃれに堪能できること。


ジャングルとビーチに囲まれた
自然を堪能すること。


都会では味わえない、
エコな暮らしをすることで
忘れてしまった自然とのふれあい、
電気の大切さ、水の大切さ
機械に頼らない生活・・・


夜のライトアップは最小限で
星を楽しむ。。。
ろうそくの明かりを楽しむ。。。。


そういうバカンスが、トゥルムの特徴です。


トゥルムのビーチ沿いのホテルで
よく使われているのは
サカテ(Zacate)という草で葺かれた屋根。


日本でいうと、藁ぶき屋根みたいな感じでしょうか。。。


今も昔の面影を残すサカテのビーチ小屋(パラパ Palapaといいます)は
外国からの観光客に大人気です。


またサカテの屋根を使ったロッジ(カバーニャ Cabañaといいます)も
異国情緒たっぷりで人気があります。



当然ですが、
シャンバラ・プチ・ホテルのお部屋も
ヨガスタジオも、
サカテの屋根を使ったカバーニャです♪



こちらがサカテの屋根のカバーニャ。
シャンバラ・プチ・ホテルで、
「カサ・ケ・カンタ」と呼ばれているロッジ。
屋根がとっても高く見えるのは
なんとロフトがあるからなんです♪






ビーチにあるサカテの屋根を利用した日蔭スペース。
ヤシの木とサカテと
青い海のコンビネーションがいいですよね♪






壁もないようなサカテの掘立小屋を
パラパ Palapaといいます。








サカテの屋根を部屋の中から見ると
こんな感じです♪
きれいに取り付けられていますよね!









こちらはサカテの屋根を利用したベランダ♪









そして、こちらがサカテの屋根をつかった
ヨガスタジオ♪
なぜか、部屋の中に木が生えています。。。笑






トゥルムにある宿のほとんどは
このような感じで
とっても自然で素朴な感じです。


ヨーロッパ人やアメリカ人は
わざわざ高いお金を払ってでも
こういう古き良き時代のお宿に
泊まりたいと思うらしいです。


シャンバラにいらっしゃるお客様に
ここの魅力は何?と聞くと
このシンプルさ、静けさ・・・
部屋は小さくても、手入れが行き届いている感じがいい・・・と
おっしゃってくれます。


たしかに、オーナーのきれい好きは
半端ではありませんので
毎日、誰かがどこかでペンキを塗っているし
何かを修理しています。


とにかく海の塩害がひどいので
蛇口、シャワー、鍵といった
メタルでできているものはすぐに酸化し
汚くなってしまいますし
扉などを支えている蝶番や釘なども
定期的に交換しないと、
どんどん錆びて,、ボロボロになります。


本当に、文字通り、ボロボロになって
扉が落ちたりするのです。


この間変えたばっかりなのに~(涙)と
思うことがたくさんあります。


海岸で、部屋をきれいに維持するのは
本当に大変ですが、


ここがいい!と言って
価値を見出してくださるお客様のために
日々、みんなでがんばっています。



というわけで
豪華な装飾はできませんが
(かっこいいインテリアを購入してもすぐに錆びたり
カビが生えたり。。。。。。笑)


とにかく、清潔に、きれいに・・を心がけています。



そういう影の努力がいろいろいろいろありまして、
維持費には相当なお金がかかります。


というわけで、
海岸地域のホテルの値段は
そんなに安くはないのです。。。


安いホテルも、もちろんありますが
それなりの管理です。
当たり前ですけど。。。。


でも、どーーーーしても安く泊まりたいという人は
キャンプ場で野宿をするか、
もしくは、町に泊まっていただくことになります。


町の宿に関しては、
次の機会に書きますね!!!!
お楽しみに♪






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