2015年8月17日月曜日

カンクンおよび、カリブ海沿岸の海藻問題考察

2014年の7月ぐらいから、
許容しがたい量の海藻が
漂着を始めました。


それまでも、少し海藻が漂着することはありましたが
ほんの少しで、ちょっとお掃除すれば
簡単にきれいになる程度でした。


しかし、2014年の7月からは
毎日のように漂着するようになり


穴を掘って埋めないと
きれいにならない日が続くようになりました。


その量は、どんどん増えていき
2014年の年末には、
すべてをきれいにするのはムリ。。。というぐらいの量に達しました。


どこまで続くんだ?と思っていましたが
海藻の量は減ることはなく、
むしろどんどん増え続け
2015年の5月からは、
もうなすすべも無い状態になりました。


それまでは、定期的に砂浜に穴を掘って埋めていたのですが
ウミガメのシーズンに入り


「砂の中に海藻があると、
せっかくウミガメが砂を掘って卵を産もうとしても
産めない!」


という情報が流れ始め
海藻を見えなくするための唯一の方法が
絶たれてしまったのです。


もちろん、海藻の量も
2014年の8月に比べたら、見た目で10倍ぐらいに膨れ上がりました。



では、どれだけ増えてきたのか、
シャンバラ・プチ・ホテルの前のビーチを例にとり
写真をご覧に入れたいと思います。


こちらが2014年8月2日の状態。
少しずつ海藻が増えてきた時期です。




この後数か月は
このような状態が続きました。


そして。。。。
12月に入り始めてから、
少しずつ漂着する量が増えてきました。


2014年12月11日




2014年12月31日
年末なのでみんなで必死に埋めた結果
だいぶきれいになりました。



このあと、少し海藻の量が減り
このまま、いい感じで終わるんじゃ。。。と思っていた矢先。。。
再び、2月末から、
海藻が大量に漂着し始めました。



2015年2月27日




2015年3月20日






2015年4月24日




2015年5月31日



2015年6月11日




2015年6月18日
必死にきれいにしてもこの状態です。




2015年7月30日





そして、2015年8月に入っても
海藻の漂着はとまりません。



一体、どうしてこんなにたくさんの海藻が
カリブ海沿岸に漂着するようになってしまったのか。。。


たくさんの仮説が出されています。


スペイン語が読める方は
こちらのBBCの記事がわかりやすいと思います。

http://www.bbc.com/mundo/noticias/2015/08/150812_sargazo_caribe_invasion_algas_lp





この記事の中で触れられている
2010年4月に起きた、
メキシコ湾原油流出事件・・・。


史上最悪と言われたあの事件が
実は、最も大きな原因だと噂されています。


どんな事件だか、
興味のある方は関連記事をご覧ください。



2010年4月に起きた史上最悪のメキシコ湾原油流出事故

メキシコ湾原油流出事故

メキシコ湾原油流出事故まとめ

宇宙から見た原油の広がり

石油の除去に3年。。。でも確実に生態系は脅かされている。。。


とにかく、
大量の原油がメキシコ湾に流出し、
それをきれいにするのに3年もの月日がかかったわけです。



そして、その時に使われた油の分散剤が
海を肥沃にし、
海藻を産む温床を作ったというわけなのです。


事故後5年が経過した今になって
まわりまわって、いろんな形で
環境の変化を与えていること。。。


海藻が、必死に海をきれいにしようとしているのかもしれません。



環境問題を思うとき
いつもあのナウシカの腐海を思います。


人間が吐き出した毒を中和してくれる自然の偉大さ。。。



正直なところ、
観光に打撃があるので
海藻の漂着はうれしいことではないのですけれど


でも、人間が犯した過ちへの警告であり
私たち自身が、より一層
環境に気を配っていかないといけないな。。。と思います。


自然の中にいると
自分の出したものが直接的にかえってくるので
分かりやすいです。。。



メキシコはいまだにリサイクルすらまともには行われていませんし
通りはゴミだらけですが
とにかく、少しでもできることを実践していきたいと思います。






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