2015年9月2日水曜日

伝言ゲーム

どこでもそうなのかもしれないけれど
人から伝え聞いたことを信じて
怒ったり、判断したりする人は
とっても多い。


もちろん、私自身も
本人に直接確認することなく
聞いた話をうのみにしてしまうことがあるから
人のことは言えないのだが
メキシコ人は・・・というか、うちのホテルのスタッフは
本当にそれがヒドイ。



時々食事時間に、彼らの中に入ったりすると


オーナーが○○さんのことをこんな風に言ってた・・・とか
××さんが、○○さんのことをこんな風に言ってた・・・みたいな話が飛び交う。

それを本人の前で言ったりするもんだから
本人は、怒ったり悲しんだりする。


そういう風景を見るたびに


「ちょっと待ちなよ!
本当にそんなこと言うと思う?
本人に聞いてみなよ」


と、話を遮るようにしている。


とくに、オーナーの文句に関しては
徹底しないといけないと思っていて
必ず、オーナーに直接確認するように
お願いする。


冷静に考えたら
絶対にそんなことを言うはずもないのに
第三者から聞くと、「ほんとに??」と思ってしまうのは
なんでなんだろう?


その方が本人から聞くより信憑性があるんだろうか?


うちのスタッフの中には
10年もここで働いている子が2人もいる


それなのに
新人がきいてきた(という)話を
平気で鵜のみにするから、恐ろしい。


私は、ここにきて1年半が過ぎようとしているが、
スタッフたちとはそれなりに
いい関係を築けてきたと思っていた。



が、それは思い込みだったことが発覚した。



つい先日、何の連絡もなくやめた子がいた・・・という記事を書いた。


彼女は、5年もここに勤めていて
働いている人はみんな彼女の家族。


オーナーとも家族ぐるみの付き合いだった。


その彼女が、オーナーにも、私にも
何も言わずに連絡を絶ったのだった。


約2週間、オーナーがきいても、私がきいても
誰も真相を言わなかったが

ほんの数日前に
彼女の義理の叔母に当たるスタッフTが
私のところにやってきた。


そして、彼女がやめたのは、
私のせいだったというのだ。


まだ入って間もない男性スタッフが
私が彼女について
「あの子は、全然働かない」
と文句を言っている・・・と
彼女に告げ口したらしいのだ。


もちろん、私はそんなことは一言も言っていない。
彼女の働きにはとっても感謝していたから。。。


その男性スタッフが
何を根拠にそんなことを伝えたのか知らないが、

彼女に私がそういっていたと伝え
彼女は何の疑いもなくそれを信じて私に激怒。
私のメッセージが届かないようにブロックした上で
仕事をブッチした。


私がそんなこと言うと思う?
どうして私に直接聞いてくれなかったの?
なんて、新人の男の子が言うことを信じちゃうの?


と、叔母のスタッフTに聞いたところ


「私もそうはいったんだけど、
もう頭にきちゃってて
何にも聞いてくれなかったの。」


とのこと。



それを聞いたときはショックで
誤解を解きにいこうか。。。と思ったりもした。


でも、そんなに簡単に人を疑い、
しかも、そんなことで簡単に仕事を投げ出すような人に
無理やり働いてもらう必要も
戻ってきてもらう必要もない・・・と思った。


誤解を解きたいと思うのは
自分を正当化したい、悪く思われたくない。。。という
私自身の「我」であって
このホテルのためではない。


それに、この話も、
叔母のスタッフTから聞いただけで
本人から直接聞いたわけではない。

だから、本人の本当の言い分はわからない。


確かな事実は、

私が完全にブロックされて
メッセージが送れなくなっているということ、
ほかの手段でメッセージを送っても返事が来ないこと
彼女が連絡もなく仕事をやめたこと。


どんな理由があったって
上司のメッセージをブロックし
無断欠勤することは
社会のルールに反する。

たとえメキシコだとしても
30歳を超えた大人の女性がすることではない。


この事実だけを冷静に判断して、
私がわざわざ誤解を解きに行って
戻ってきてもらう価値があるとは思えなかった。



オーナーに事情を話したところ
とにかく言葉には気を付けるように注意された。


どんな言葉が、
どんな風に受け取られるかわからないから。。。と。


そしてそれを防ぐには
絶対的に上に立つようにしなければいけないといわれた。



オーナーとスタッフぐらいに
距離が離れれば
もっと違った関係になると。



今まで、私はみんなと仲良くなって
慕ってもらって、仕事をしてもらおう・・・としてきた。


でも、結果的にその方法は間違いだった。


あまりにも聞き分けのよいアシスタントをやりすぎて
みんなは私を仲間だと思い


言いにくいことをオーナーに言うとか、
やりたくない仕事を人に回す時だけ
アシスタント扱いして
それ以外は、上司とは扱わない。




確かに、
みんながオーナーのことをいろいろ言っているのを聞いても
めちゃくちゃな話ばかりだ。


だからといって、
彼らがすぐにオーナーをブロックするかと言えば
そんなことはしない。


辞めたセニョーラは、私のことを
「友達」ぐらいに思っていたんだろう。


だから


陰口を言っていたとまた聞き → むかつく → ブロック


という結果になった。


しかも、私のスペイン語では
まだまだ微妙なニュアンスが伝えきれない。。。


普通にしゃべったって誤解されるのに
つたないスペイン語ではさらに誤解される。



しかも、彼女たちが私に気を許して話したことを
ちょっとでも、オーナーの耳に入れれば


「あいつはスパイだ!」という扱いになる。



そういうトラブルを避けるためにも
仕事以外の話はしないこと、

とくに、みんながいろいろと陰口を言いそうな
食事時間は一緒に過ごさないようにする・・・を


徹底したほうがいいとのこと。




確かに、私はみんなとの付き合い方を間違ってたみたいだ。


仲良くなったら、一生懸命働いてくれるだろう、
いうことを聞いてくれるだろう。。。。。。は
私の考え違い。


みんなが必死に仕事をするときは
「オーナーに怒られるから。。。」という緊迫感があるときだけ。笑


今までオーナーを見てきて
何もそんなに怒らなくても。。。と思った時が何度もあった。


だけど、それは彼の性分である以上に、
パフォーマンスも含んでいたらしい。


「これをやってすごく怒られた!」という記憶をつけておかないと
仕事は覚えないし
ちゃんとやらなくちゃという意識も芽生えない。


それが日本人とは全然違うところ。。。笑


日本人だったら
あの人があんなに頑張ってるんだから手伝いましょう♪と思うけれど
こっちの人はそんなことは思わない。


あ~ら、あの人がやってくれてるから
私はやらなくていいわね~♪になる。笑




「仕事に友情は要らない」と、
何度も日本で学んできたのに
ここはメキシコだから、仲良くなることが大切。。。と思い、
またしても、ミスを犯してしまった。



今度こそ!ちゃんとした上司になれるように、
みんなにきっちり働いてもらえるように、
心を入れ替えようと思う。


自分が好かれるか、信頼されるか、頼りにされるかどうかなんて
関係ない。

自分の評判をよくしようと思うのは自己満足。


ホテルにとって、この仕事にとって
最も有益なことを遂行していくしかない。。。



いろいろ遠回りしましたがいい経験でした。


明日からまたがんばります!






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