2015年7月10日金曜日

天野博物館@ペルー

メキシコじゃなくて、ペルーの話です。


20年前、ペルーに何年か住んでいた私にとって
ペルーは心のふるさとです。

たぶん、メキシコよりも大好きです。
どこの国よりも
ペルーが好きです。

でも、なぜか、
住む土地としてはメキシコを選んでしまいました。笑


なんで、一番好きなペルーを選ばなかったのか
いまだに不思議ですが
まあ、縁ですね。きっと。


そんな時に、
友達から
「飛行機でこんな映像見たよ!」と
写真が送られてきました。


なんと、南米で成功した実業家であり
考古学者でもあった
天野芳太郎氏のドキュメンタリー・・・


「アンデスの英傑」というタイトルらしいです。











天野芳太郎氏は、
明治の男~っていう感じのかっこいい生き方をした人です。









明治の時代に外国に憧れ
船に乗ってアジア、アフリカをまわって
パナマに到着。


そしてパナマで商売を始めて大成功!
南米にたくさんの支社を作るまでに。。。。


あの有名なパナマ帽を
日本に輸出していたのは天野氏なんだそうです。


巨大な富を築いた天野氏でしたが
なんと第二次世界大戦で、
すべてを失ってしまい
日本に強制送還。。。。


それでもあきらめきれずに
終戦後ペルーへ。。。


しかも乗った船が事故に会い、
漂流の経験まで。


それでもあきらめず
何とかペルーにたどり着きます。


そこから、また新たなビジネスを起こして
お金を作り
そして、考古学にのめりこんでいくのです。



彼が最も愛したのは
インカよりも前に存在した
チャンカイ文明という時代。


インカ帝国以前には
さまざまな王国が誕生し
その土器やテキスタイルには
それぞれの特徴があります。


チャンカイの特徴は
とってもシンプルな土器に
色鮮やかなテキスタイルです。

彼は、それをたくさん集めては
自宅でコレクションしていました。


その後、彼は自宅に博物館を作り
誰もが、チャンカイの文化に触れられるように
解放しました。


それが、
リマのミラフローレス地区にある
天野博物館です。


天野博物館は、入場料はとらず
すべて寄付で賄っています。


来館した人には必ずガイドがつき
丁寧に説明してくれるので
土器の特徴とか、当時の生活が
とってもよくわかります。

しかも日本語で!!!


とても小さな博物館ですけれど
丁寧に対応してくださるので
日本からのツアーには
たいてい、組み込まれているはずです。


天野氏が「絶対あきらめない」チャレンジ精神を
持ち続けていなければ

私が参加した東大アンデス考古学調査団も
存在しなかったでしょうし。
私がペルーでいろんな調査に参加させてもらうこともなかったでしょうから

とっても間接的ではありますが
ありがたい存在です。


どんな苦境にあっても、あきらめず
次々と新しいことをスタートする天野氏の姿勢は
本当に素晴らしいと思います。


私自身はそういうガッツがあまりない人間なので、
何もないところから物事を組み立てていく人の話は
とても刺激になります。


聞いて面白かった~で終わらせずに
日々の生活に活かしていきたいものです♪






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