2016年1月20日水曜日

あんぱん???

お客様の朝食をサービスした後
スタッフのTがおもむろに
ボリージョ(Borillo)という
メキシコでもっとも一般的なパンを取り出しました。

ボリージョというのは
メキシコでもっとも一般的なサンドイッチ
「トルタ Torta」に使われるパン。

卵が入らない、シンプルなもので、
味としてはバゲットに近い感じですが
もっと粉が少なくて、軽くて、
膨らんでる感じです。


トルタ(Torta)というのは
一般的なスペイン語では
ケーキのことを指しますが、

メキシコでトルタといえば
ボリージョを切って、その中に
ハムとか、チーズとかを挟み込んだ
サンドイッチのことを指します。


私が間違って
ケーキを指さしてトルタというと
みんなに笑われます。


ちなみに、メキシコではケーキのことを
パステル(Pastel)といいいます。



で、Tはいつものように
ボリージョに
ナイフで切れ目を入れて
マヨネーズを塗りはじめました。


こっちの人は
サンドイッチにマーガリンやバターをぬらず
マヨネーズを塗るんですよね。。。
不思議。。。


そしてそのあとに塗りだしたものが。。。


真っ黒??アンコ???




餡子に見えますが
これは、餡子じゃなくて
フリホーレスとよばれる
メキシコの代表的な豆料理です。


黒インゲン豆をゆでて
玉ねぎ、にんにく、
エパソーテというハーブを入れて
さらに煮込んで、塩味を付けたもの。


フリホーレスは、
どんなお料理にも必ず添えられる・・・といっても
過言ではないほど、
メキシコ料理にとって大切なアイテムです。


何にも食べるものがないときは
フリホーレスと、トルティーヤと、唐辛子だけでも
満足できちゃうという定番モノなのです。


前の日の晩に
たくさんフリホーレスを作ったので
今日は、フリホーレスのトルタにするとのこと。


マヨネーズに豆煮込みを塗った
サンドイッチか。。。



日本人からすると
なんかとっても不思議なのですが
彼らにとっては、
お気に入りの朝食なのです。