2016年1月4日月曜日

やけどをしたら?

ヨガリトリートグループが滞在しているとき
シャンバラホテルでは、
朝食、昼食、夕食をお出ししています。


朝食は、スタッフが準備するのですが
昼食、夕食は
ケータリングサービスのシェフ2名が来て
作ってくれます。

二人のシェフは、兄弟で
29歳のお兄ちゃんと、19歳の弟。
二人とも、とても良く頑張ってくれます。



で、
厨房の進行状況、味、盛り付けなどを確認するのも
私の仕事のうちの一つなわけです。


私はキッチンでのバイトが長かったので
厨房のことに関しては
普通の人よりもかなりうるさい方だと思います(笑)


その私がチェックするので
メキシコ人にとっては、
「そんな細かいことまで~」というようなことが多いわけですが
それでも、
まあまあ、言うことを聞いてくれます。(笑)


ちゃんとじゃなくて、まあまあというところが
メキシコらしさです。



先日、
どんな感じで進んでいるかな?と思って
厨房に入っていったところ
お兄ちゃんの方が

「火傷に塗るクリーム持ってない?」と
聞いてきました。



私 「火傷したの?いつ??」

兄 「ついさっき」

私 「オーブンで??」

兄 「油で唐辛子を上げてたら爆発して指に油がかかっちゃったんだ」

私 「流水でよく冷やした?」

兄 「そんなことしないよ、レモン汁かけとけばいいんだ」

私 「そんなわけないでしょ?今すぐ水で冷やしなさい!」



といって、彼の手を無理やり水道のところにもっていって
流水をかけ始めました。

かなり広範囲に火傷しているのに
すぐに冷やさないから、もっとひどいことになっています。


とりあえず、冷やさないよりはましなので
流水で冷やしていたところ
メンテナンスのP君がやってきて


「すごい勢いで水が減ってる!どっかで出しっぱなしにしてる?」


と言ってきました。


そうだった、ここの水は貴重だったんだ。。。。。汗


仕方がなく
氷を入れて冷たくしたバケツに
手を突っ込んでもらうことにしました。


痛い、冷たい!と騒ぐのを


「がまんしなさい!」と言い続けて1時間


その間、ヒマなのでいろんな話しをしたのですが
火傷したときに、流水で冷やすなんて
聞いたことがないというのです。


日本の常識は通用しないのか。。。。


っていうか、レモンかけたって、何にもならないでしょうに。。。


弟は弟で


「僕が昔やけどしたときは
レモン塗って治ったよ!」


と誇らしげ。


イヤ、それは絶対にありえない。。。。笑



料理人となれば
火傷は日常茶飯事だと思うので
対処の仕方ぐらい、知っていてもおかしくないと思うのですが
メキシコと日本の教育の程度の違いですかね~


火傷の時に冷やすというのは
全世界共通の認識だと思っていたので
レモンと言われ、意表を突かれました。笑



メキシコ人たちには
毎日驚かされることばかりです。。。。



冷やすのが遅かったので
お兄ちゃんの指はものすごい水膨れになってしまいましたが
とりあえず、ビニール手袋をして仕事ができる状況なので
よかったです!


兄弟シェフたちは
知らなかったね~、勉強になったね~と言っていましたが
きっと、次もレモン使うんだろうな~笑


どんだけ新しいことを教えても
(料理とか、切り方とかでも)
すぐに自分たちのやり方に戻っちゃうところが
彼らの面白いところなのです。



大事故にならないことだけを祈ります。。。。





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