「クンダリーニ・ヨーガ」は
「ハタ・ヨーガ」の一種でもあり、
クンダリーニを目覚めさせて昇華させることで
解脱を目指すヨーガです。
密教の影響を受けた「ハータ・ヨーガ」と
同時代に発展したものと思われますが、
秘伝のような形でひっそりと伝授が行われていたようです。
その「クンダリーニ・ヨーガ」を一般に認知させたのが、
パキスタン生まれのヨギ(ヨガを行う人)パジャンで、
1969年にアメリカに渡り、クンダリーニ・ヨーガを教え始めました。
クンダリーニ・ヨーガの特徴は、
クンダリーニを覚醒させるために行う
「火の呼吸」と呼ばれる激しい呼吸法や、
「バンダ」と呼ばれる体の一部を締め付けてから
解放するという手法にあります。
対位法、呼吸法、印相、バンダ、瞑想を繰り返し実践し、
クンダリーニを目覚めさせる修行をしていきます。
クンダリーニ・ヨーガにおいては、
ムーラダーラチャクラに眠っているとされる
クンダリーニエネルギー(女性的エネルギー)が覚醒すると、
それはスシュムナー管に沿って上へと上昇し、
アジューナチャクラ(眉間のチャクラ)で
シヴァ神の男性的エネルギーと結合して
頭頂まで引き上げられ、
それが宇宙へと解放されて解脱へと至るといわれています。
クンダリーニは一度覚醒すると
自分でコントロールすることが難しい場合があり、
適切な指導者のもとで行うことが大切だとされています。
またクンダリーニがある程度活性すると、
一時的に超能力のような力が発現することもあります。
●マントラ・ヨーガ
「マントラ・ヨーガ」とはマントラを唱えながら、
アーサナ(座法)や
瞑想を実践することで、
解脱を目指すヨーガです。
実際のヨーガでは、
サンスクリット語で神をたたえるマントラなどが使われます。
また師から弟子に個別に与えられるマントラなどもあります。
マントラは「真言」であり、
それを唱えることで、
その振動(波動)が肉体と心を浄化し、
チャクラを覚醒させ、
解脱しやすい状態へと導いていきます。
マントラの唱え方には、実際に大きな声を出す、
自分に聞こえる程度の大きさで発する、
舌の先だけ動かす、心で念じる・・・といった手法が用いられます。
同じように、マントラを使うものに
「ジャパ・ヨーガ」があります。
こちらはマントラと特殊な数珠(ビーズの数が108個。マラと呼ばれる)を用いて、
ヨーガの実践を行います。

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