2015年12月24日木曜日

メキシコ人は卵の臭いが嫌い?

メキシコ人が作るスクランブルエッグが
カラッカラに乾いているお話しは
以前にもさせていただいたのですが


最近になって
もう一つ分かったことがあります。


それは、食べ物から卵の臭いがするのを
とても嫌うということです。


スクランブルエッグをカリカリになるまで
火を通すのは
とろとろの感触がイヤなわけではなく、
卵の臭いを消すためだったのです。


日本人は
茶碗蒸しでも、プリンでも
卵の香りを大切にしますけれど


メキシコ人にとって
卵の臭いが残っている食べ物は「アリエナイ」らしいです。笑


私は、ケーキを作るのが趣味なので
朝食のときに残ったトーストを冷凍しておいて
暇があるとパンプディングを作っています。


中に入れる具を
リンゴ、バナナ、ココナツ、レーズン。。。。などなど
いろいろと変えて作るのですが

食べてもらえるときと
食べてもらえないときがあって
とても不思議に思っていました。


気に入ったときは、数時間もしないうちになくなるのに
気に入らないときは、2日も3日も残っているのです。笑


食べてもらえなかったとき
何が悪かったのか聞くのですが
誰も本当のことを言わず
「おいしかったけど、食べる時間がなかったの」
というやさしいウソを言っていました。


私なりに分析して
甘さが足りなかったのかな?
具の組み合わせが悪かったのかな~と
いろいろ研究していたのです。


そして!!!
ついに、理由が発覚しました。
それが、「卵臭い」ということだったのです。


焼き加減が少し甘かったり
卵のサイズが大きくて、
いつもよりも少し卵の量が多かったりしたとき
卵がふわ~っと、香ってしまうのです。


日本人にしてみると「おいしそうなにおい」なのですが
彼らにとっては、絶対にありえないんだそうです。


なんでそれが発覚したかというと
いつも、リトリートのために食事を作りに来るシェフたちが
ケーキを作っている現場を見たとき、
袋に書いてある分量より、明らかに卵を少なく入れているのが
分かったからです。


英語が読めないんだと思って
「この量だったら卵は9個いれなきゃ!」


といったら


「そんなに入れたら、卵臭くなっちゃう!」


といって、勝手にレシピを変えていたのです。笑



当然、ケーキの生地がパサつきますから
それを補うように
適当な分量で、油を注ぎ。。。。汗



「ちょっと待って!ケーキは、分量が絶対なの!
そんな勝手に油入れたら、めちゃくちゃな味になるし
そもそも、膨らまないでしょう?」


といったら


「料理は目分量で作るものだ!
経験のあるシェフは計らなくても大丈夫」


と、自信たっぷり。


絶対あり得ない。。。。(笑)


いつも彼らの作るケーキが
脂っこくて、不思議だったのですが
原因が発覚。


と同時に、卵を勝手に少なくしていることもわかり
これが、私のケーキを
食べてもらえるときと食べてもらえないときの差だと
分かったわけなのです。


そのことをみんなに聞いたら


「そうなんだよ、あの時のケーキは
卵臭くて、食べられなかったんだ」

とやっと本当のことを話してくれました。


なんで今頃????笑
別に隠すようなことじゃないのに。。。。笑


いや、メキシコ人、本当に面白いです。


やっと理由が分かったので、
いつでもみんなに喜んで食べて貰えるよう、
卵が香らないケーキ作りに取り掛かっています。


食習慣の違いって
本当に面白いですね~


勉強になりました♪