2015年12月18日金曜日

ちょっと真面目にヨガ その3 理論8 アイアンガーヨーガ




「アイアンガー・ヨーガ」は
インドのB.K.S.アイアンガー師によって開発されたヨーガです。

1918年に生まれたアイアンガー師は、幼いころからヨガを始め、
アーサナの研究に取り組みました。

そしてバイオリニストとの出会いにより
1950年代にヨーロッパでヨーガを教え、
欧米でのヨーガの認知と発展に貢献しました。


1966年に出版した「Light on Yoga」
(日本名:ハタヨガの真髄)は
瞬く間にベストセラーとなり、ヨーガは世界中に広がり、
アイアンガー師は世界でもっとも有名なヨギとなりました。




【アイアンガー・ヨーガの理論】

肉体と心は切り離せない関係にあるため、
心の状態(ストレス、不安、孤独感、心配)などは、
体のゆがみ、疲労、筋肉の硬直等などに表れます。

「アイアンガー・ヨーガ」では、
これを調整するために「アライメント」と呼ばれる
正しい姿勢(ポーズ)を重要視します。

つまり「アライメント」が出来るということは、
心と体のバランスが取れ、精神(心)的にも肉体的にも安定し、
健康な状態であることを示すからです。


「アイアンガー・ヨーガ」における
真の姿勢「アライメント」(正姿勢)とは、
内的な気付きが、体のあらゆる細胞、線維、皮膚、骨格に
行きわたることを意味しています。


正しい姿勢は心をバランスし、心が整うことで体も整うのです。


従って、「アライメント」を続けることは、
自然治癒力の向上にもつながり、
病気や症状の改善に繋がることもあるとされています。


ヨーガ本来の目的である「解脱」にはあまり焦点が置かれず、
正しい姿勢によって強靭な肉体、健全な心を取り戻し、
心身のバランスをはかることを目指すヨーガといえます。


【アイアンガー・ヨーガの実践】


「アイアンガー・ヨーガ」では「アライメント」(正姿勢)を行うことが
最も大切であり、
それが出来れば、心身共にバランスが取れていくと考えられています。


このため、「アライメント」が正しくできるようになるための
身体づくりが重要となります。


身体を柔軟にし、ゆがみを取り、スタミナをつけ、
強靭な肉体目指します。


また、性別、年齢、体の状態に問わず、
誰にでも「アライメント」が出来るように、
姿勢を保つための補助的な器具(プロップス)が使われることも
特徴です。


正しい姿勢を重要視するため、
細かな動き、ちょっとした姿勢にも気をつかいます。


体の隅々にまで意識をいきわたらせることで、
わずかな動きにも意識が向けられるようになり、
呼吸が感じられるようになります。



最終的には心身が一体となり、リラクゼーションが深まり、
心身のバランスが整っていきます。


指導者と共に、
その人に合った様々なアライメントを行って実践を積むと同時に、
日常生活のあらゆる場面で
「アライメント」を意識することも重要です。






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